Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜつえんたい
絶縁体
豊島 与志雄
Lisez 絶縁体 (ぜつえんたい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 752 caractères · 38 écrans
ぼろぼろにくさっていて、眼障りでしたろう。」
「いえ、眼障りということもありませんでしたが、無くなってみると、へんなもので……もしお宜しかったら、わたくしの方で新たに作ろうかとも思っておりますが、如何でしょうかしら。」
「なあに、それには及びませんよ。わたしの方も囲いは丈夫に出来ているし、あなたの方も囲いは丈夫に出来ているから、心配はありません。」
「それはそうですけれど、わたくしの方から、あなたの方がまる見えなものですから……。」
「まる見え、それはいけませんな。」
「ですから……。」
「つまり、見るからいけないんで、見なければいいんです。」
「見なければいいと仰言っても、眼を向ければ、素通しに見えますでしょう。」
「だから、眼を向けなければいいんです。」
なんだか私は教訓でもされてるような工合になってしまった。この調子では、先方から私の方がよけいにまる見えだとは、言い出しにくくなった。それにまた、いったい市木さんは、私の家と自分の家とを一緒くたに考えて、両方とも外の囲いが丈夫ならそれでよいと思ってるのだろうか。その点をつっ込むより外に手はなかった。
「見える見えないは、まあどうでも宜しいんですが、あなたの家とわたくしの家と、両方の間に、何の区切りもないというのは、どうもへんじゃありますまいか。