Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うつくしいにほんのれきし
美しい日本の歴史
吉川 英治
Lisez 美しい日本の歴史 (うつくしいにほんのれきし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 561 caractères · 37 écrans
そして食物は一切精進だ。肉類、魚貝はもちろん口にできない。野菜、海草、漬物の類といっても、じつに限られた物しか記載に見あたらない。
ところで、飢饉年か疫病流行のためでもあったろう、宝亀三年から四年にかけてインフレがおこった。彼らは自分持ちの宅地や口分田まで質入れして辛くもそんなときを凌いだ。その遣り繰りのためにある“月借銭”の官金の利息なるものがまたじつに無茶である。元金百文で月利十三文などとあるから、月一割三歩の高利なのだ。やはり正倉院文書として残っている彼らの借用証文の一例で見ると、銭二貫文を借りるのに、六人が連帯責任の名をつらね、各人が担保にそれぞれ自己の家屋を提出している。
『どうするんだ。生きて行くのもやっとだぜ。百姓なら逃亡も出来るが、筆仕事じゃ他国へ行っても食う道は無しさ』
『ひとつ、上司へ言ってみようじゃないか』
『だめだめ、一喝されるに極っている』
『じゃあ、文書にして出すんだな、それなら誰が睨まれることもないやね』
おそらく、こんな会議の末だろう。一人の男の写経机をとりかこんで、わいわい言いながら、各自が思いつきの箇条を「待遇改善の要求書」