Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんでき

耽溺

岩野 泡鳴

Lisez 耽溺 (たんでき) de 岩野 泡鳴 (いわのほうめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 597 caractères · 110 écrans

Aozora Bunko

しかし、それも僕のうなぎ屋なぞへ払う分にまわった。

「お客さんの分まで払うのア馬鹿馬鹿しい、わ」と、吉弥は自分の金でも取り扱うようなつもりでいた。

僕の妻は、そんなわけの物ではないということを――どんな理由でだか、そこまでは僕に報告しなかったが――説き聴かせ、お袋に談判して、吉弥のそとの借金だけはお袋が引き受けることにして、すぐ浅草へ取り寄せの電報を打たせた。

二三

その晩、僕の妻のところへ、井筒屋から御馳走を送って来たし、またお袋と吉称と新芸者とが遊びに来た。

「あなたはどこにお勤めでしたの?」とは、お袋が異様な問いであった。

「わたしはそんな苦労人じゃアございませんよ」と、僕の妻は顔を赤くして笑った。「そりゃア、これまでにも今度のようなことがあったし、またいろんな芸者をつれ込んで来られたこともあったから、その方では随分苦労人になった、わ」

「ほんとです、ねえ、私も若い時は随分そんな苦労をさせられましたよ。今では、また、子供のために苦労――世間では、娘を芸者にして、親は左うちわで行けると申しますが、こんな働きのない子ばかりでは、どうして、どうして、かえって苦労は絶えません」