Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

Lisez 自由人 (じゆうじん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 030 caractères · 139 écrans

Aozora Bunko

まさか同名異人ではあるまい、と北村は思った。よい老酒を飲ませるという意味で、老酒の本場物の紹興酒からとってきた紹興だが、今ではその老酒が手にはいらないのを、周さんは悲しんでいると、菅原洋平から聞いたことがあった。――果してその周さんなら、家のこともひとつ尽力してやろう、それにしても、菅原が早く帰って来れば好都合だが。……思いはまたその方へ行って、北村はいまいましく酒を飲んだ。

「よい値にさえ売れますれば、わたくし、中国の人にでも、どなたにでも、お譲りして構わないと思っております。このようなこと、簡単なソロバンの上のことですもの。株券のことにしましても、わたくしは簡単に考えておりますが、松本ときましては、時々、へんなことにこだわる場合がございますのよ。」

そして富子の話は、株式のことに及んでいったが、その方面のことは北村にはさっぱり不案内だった。ばかりでなく、彼女の話はあちこちへ飛び移るので、全体の印象は甚だ稀薄で、いったい何を話しているのか、彼女自身にも分っていないのではあるまいかと思われた。北村がひそかに期待していたこと、松本順造の病気、或はその乱暴な振舞のことは、彼女の口には少しも上らなかったし、北村も言い出しそびれてしまった。