Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほどう
舗道
宮本 百合子
Lisez 舗道 (ほどう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 745 caractères · 70 écrans
「さ、二人っきりで私却ってうれしいわ! 急にこんなこと云って、あなた妙に思うかもしれないけど、私淋しいのよ。だから、つきあって――ね?」
三省堂の喫茶部へ入った。ミサ子は紅茶を、みどりは伏目になってソーダ水をのんでいたが、
「こんな話をするの今日はじめてね、あなた、私をどんな女だと思う?」
落ついてさし向いになって見ると、ざっくばらんな、いじらしいところを感じ、ミサ子は、
「私なんかあなたなんぞのお歯に合わないと思ってたわ」
と正直に云った。
「そうオ?」
ソーダ水をストローでかきまわしながら、やっぱり伏目のまんま、
「私は違うわ、あなたはわりあいお高くとまってないから、初めっからすきだったわ」
「…………」
「ね、大井田さん」
耳のまわりの捲毛をふるように頭をあげ、
「あなた、勤め辛くない?」
喰い入るような黒い眼でみどりはミサ子を見つめた。
「そりゃとても癪なときがあるわ」
だが、みどりの眼には、そんなミサ子の言葉以上の切ないものがある。我知らずつり込まれて、
「あなたの方も、えらい?」
「違うわ! そりァちがうわ。あなたのはとにかく大会社だけれど私のは個人経営だし……丸ビルの中なんて、トッテモひどいワ」