Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほどう
舗道
宮本 百合子
Lisez 舗道 (ほどう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 745 caractères · 70 écrans
「先月家賃のとれたのはたった一軒よ。お話にも何にもなりゃしない!」
ミサ子は長火鉢の灰をかきながら、姉夫婦の生活に同情と歯痒さとを感じた。結婚当時は、僅かながら不動産もあるし、勤め先もいいしと楽観していたのだろう。けれど、世の中は決して一つところに止ってはいないのだ。
「こないだちょっとわけがあって価格評価をして貰って、私、全く先々どうなるんだろうと思ったわ。地面や家作なんてもう何の頼りにもなりゃしない。価じゃないのね」
姉の相談は、ミサ子に同居してくれないかと云うのだった。
「恥かしいこったけれど、全く法がえしがつかないの。だからミサちゃんの都合さえよかったら、よそを肥やすより、うちをすけて貰えまいかしらと思って――」
ミサ子が急場の返事に困って黙っていると、
「図々しすぎる?」
文子は微に顔を赧らめながら極りわるそうに笑った。
「そんなこと決してないわよ。……でも義兄さん承知なの?」
「承知するもしないもないじゃありませんか――。ミサちゃんだって楽じゃないでしょう? 自炊なんて簡単なようで面倒くさいもの……家にいりゃ台所へ立たせるようなことはしなくてよ」