Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

「奇遇ですわね、三年も経って、こんなところで、お目にかかるなんて。でも、あたし、ほんとに、あなたのこと、ときどき、思いだしましたわ。「四国屋」での印象、忘れられないんですもの。だって、素人の方で……ことに、あなたは初めてらしかったけど、……あんなに、あざやかな勝ちっぷりを見せた人なんて、やくざ渡世の永年に、一度も見たことなかったわ。玄人連中が、アレヨ、アレヨ、とあっけに取られている顔つきったら、なかったのね。半方の定張りで、一度もくずれずに、あっさり、勝ち逃げ。……ホホホホ、……後で、関東の親分衆が――あれは、なんだ? 素人面して、鬼殺しじゃねえか。……なんて、話してましたよ。……でも、一度っきりだったのね。こんなところで、お逢いできるなんて……」

便所から出て、手水を使っていた大庭春吉が、

「なんじゃ、玉井は、その姐さんとは近づきかい? 隅に置けんなあ」

と、笑った。

二階の「菊の間」に行った。客が揃わないので、盆茣蓙はまだ始まっていなかった。やがて、二十人ほどになると、開帳された。もう、こういう雰囲気にも、金五郎はおどろかない。

銀杏返しの女が、半方の中央に位置して、壺振りをやるらしいので、金五郎は、丁方に廻った。