Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

それでなくてさえ、玉井さんと友田さんとは、なにかと張りあっているのに、女の問題がからんだら、どんなことになると思うの? あんたのために、玉井さんへ、友田さんの恨みが、また新しく行くと思わない?」

「ははあ、姉さんが、玉井さん、好きなのね」

「そうよ」

と、いってしまった。

「それなら、それでもええわ。あたし、お京姉さんと張りあうわ」

染奴は、蟀谷のいろを浮かべながらも、決意のほどを明らかにした。癇性らしい気質が、浮きあがった蟀谷の青筋をびくつかせ一重瞼の細い眼が、狐のように、つりあがっている。

お京は、妹芸者の決心が生やさしいものでないことを見抜くと、非常手段に訴える以外に、方法がないと覚悟した。

「染奴さん」

と、強い語調で、あらためて名を呼び、凄んだ眸で、睨みつけた。

「なによ」

と、相手も、もはや、挑戦的である。

「ほんとに、あたしと、張りあう気?」

「ええ」

「命がけで、でも?……」

「無論よ」

「アッハッハッハッ」

突然、お京は、男のような声で、笑いだした。どうしても、その哄笑が止まらないように、苦しげに、腹をよじらせる。

染奴は、むっとして、

「なにが、そんなにおかしいの? いくら、姉さんだって、あんまり、馬鹿にすると、承知できないわ」