Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
と、思わずには居られなかった。失意と嫉妬の思いが、染奴の眼に青い燐光を燃やす。
「……今ごろは、半七ッあん、どこに、どうして、ござろうぞ……」
金五郎のもっとも得意とする件である。酔ったように、陶然と、語る。
幕のあいたときから、友田喜造は、鳶のような細く鋭い眼を、異様にぎらつかせていたが、いかにも苦そうに舐めていた盃を、下に置いた。
「おうい、もう、わかった。そんな下手糞浄瑠璃、止めれ」
と、怒鳴った。
夢中で語っている金五郎には、その言葉はよく聞えなかったので、なおも、首をふりふり、
「今さらかえらぬことながら、わしという者ないならば……」
と、語りつづけた。
「止めちゅうたら、止めんか。味噌も、糞も、いっしょに腐るわい」
友田喜造が、また、そう叫ぶと、
「やれやれ、なかなか、うまいぞ」
と、列中から、声援する者があった。
松川源十と大川時次郎とは、友田が自分たちのオヤジを罵倒するのを、歯を食いしばる思いで聞いていたので、応援者が出て来ると、その声の方を見た。しかし、それは、聯合組の味方側からではなく、敵側と思っていた花田準造であった。花田が吉田磯吉の懐刀と噂されていることは、日ごろから聞いている。