Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
しかし、同じ吉田幕下として、友田喜造とは兄弟分のような間柄でなければならぬ筈だ。それなのに、友田へ反対する言葉を発しているので、源十と時次郎とは、ちょっと、意外の感じをうけた。
「妙ですなあ」
と、時次郎は、首をひねって、源十を見た。しかし、広島の田舎から出て来たばかりの時次郎にくらべて、さすがに場数を踏んでいる源十には、うなずけるものがなくもなかった。
「同じ吉田一家の中でも、いろいろと、また、派があるんじゃよ。友田喜造と花田準造――きっと、なんか、こみいった経緯があるにちがわん」
時次郎の耳に口をよせて、ささやくように、そんなことをいった。
幸い、金五郎の耳には、友田の罵声も、花田の声援も、どちらもはっきり聞きとれなかった。いい気持で、眼を細めて、語りつづける。三味線を弾いているお京だけが、二人の声に眼を光らせたが、なにもいわずに、浄瑠璃に調子を合わせた。
花田準造は、でっぷりと肥った色白の身体づきで、眼の光にやわらかさがあった。昔、川舟のりをしていたとは思われない。男ぶりもよく、二枚目の役者のようでもある。しかし、吉田磯吉が、戸畑の江木弥作親分の身分であった花田を、懇請して自分の子分に貰いうけただけあって、今では吉田一家の智慧袋として、重きをなしているのであった。