Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
しばらくして、二人とも、裸になって、湯槽に降りた。すると、そこに、先刻の男がいたのである。「神の湯」の札を買ったことを知っていて、待ちかまえていたのかも知れない。
ひろい石の湯槽に、客は、三人しかいなかった。
「兄ちゃんは、きれいな身体してるなあ」
角刈の男は、折った手拭を頭にのせたまま、つうっと、金五郎の方へ、寄って来た。
「なに、土百姓じゃけ、泥と一つことです」
金五郎は、しかたなしに、苦笑して、答えた。
「いいや、そうじゃない。ほんとに、色が白くて、肌目がこまかい。おれの肌とは大ちがいだ。あんたのような身体に、彫青したら、そりゃあ、みごとなもんだがなあ」
「滅相もない。百姓の子が、彫青なんて……」
「兄ちゃんは、何年かね?」
「辰です」
「辰? ほう、いい干支だ。おれは、巳の年だから、蛇を入れたが、兄ちゃんなら、ピシャリ、龍だなあ。彫りあがったら、惚れぼれするぞ。おれのは、こんなに、汚ねえが……」
男は、金五郎の腕をつかんだ。
医者が、患者を診察するような手つきで、しきりと、腕や、肩を、骨ばった指先で、さすったり、もんだりする。背中の方まで廻って、眺めながら、「ふウむ」