Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
そういって、勝則は、蝙蝠傘をたたんだ。
(どういう風に、話し出したらよかろうか?)
気が、重い。
「どうも、こうも、うちの家主と来たら、碌な奴ッちゃない」布袋のような原田雲井は、客の気持などは全然わからないので、鉈豆煙管で、キザミをふかしながら、にこにこと、楽しげな口調で、
「人権蹂躙で訴えてやろうと思うちょる。わしが家賃を払わんのも悪かばって、こっちは貧乏して、食うことがやっと、家賃まで手が廻らんとじゃ。……いや、そうじゃなか。勝則君も知っとる筈。ほんというと、家賃くらいは、どうにでもなる。まさかのときにゃ、お宅にでも駈けこめや、玉井さんが、家賃くらいのことはいつでも引きうけてくれる。銭金じゃなかとたい。庶民を苦しめる悪家主とは、徹底的に闘わにゃいかん。……馬鹿たれが。屋根の瓦を剥がしゃ、わしが困るかと思うちょる。出るかと思うちょる。ヘン、今に、向こうが吠え面かくとたい」
そういって、また、全身と、家とをゆるがせて、哄笑した。
「家主は、誰ですか?」
「森五市くさ。面からして、悪逆無道の顔しちょる。ボタ餅を地面にたたきつけて、その上を算盤で引いたような面しとって、妾は二人も囲うちょる。