Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
それが、勝則君、今度の選挙に打って出ろうというとばい」
「森さんの息子さんは、僕と小学校の同級生でした」
「九市じゃろ?」
「はあ」
「その九市が、また、碌な者じゃなか。若い癖して、鬼高利貸になって、こいつも、親父に倣うて、妾を持っちょるちゅう話じゃ。なんでもよか。わしは、天下の悪家主、悪高利貸、悪質屋など、庶民の敵を征伐することを、生涯の仕事と定めとるとじゃけん、どげん酷い目に逢うたって、あくまで、やる。腕力ではのうて、正義人道と、言論と、法律とが、わしの武器たい。ところがその悪者の大部分が、この若松じゃあ、民政党、吉田一家と来ちょる。ちょいと、うるさい。ばって、男一匹、後にゃ引かれん。命が危かけん、用心しなさい、というてくれる者も多か。昔、品川信健が殺されたが、あの二の舞を踏まんように、と、忠告してくれる者もある。ばって、用心せえたって、用心のしようもなか。町角を曲るときに、すこし大廻りするくらいのこったい、殺られたときは、天命くさ。これまで、頑固が通して来た老いの一徹、屋根瓦を剥がされたくらいで、旗を巻くもんかい」
陋巷の豪傑は、また、笑う。
玉井金五郎夫婦が、この原田雲井と近づきになったのは、戸籍のことからであった。