Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
ええな?」
「承知しました」
八時すこし前、金五郎は、「小頭組合」の半纏を着て、家を出た。
今日も暑そうな上天気らしい。すでに、入道雲が純白の頭だけを、高塔山の背後にのぞかせている。しかし、朝のうちはひいやりとした。いつ見ても、軍艦が山上に乗りあげたように見える頂上の松林に、強い風があたって、波の音のように鳴っている。
正保寺町から、旭小路に出て、安養寺に寄った。鐘楼の横の大銀杏が、風にざわめいているほか、境内は静かである。墓地に行った。盂蘭盆会の名残りの提灯や、お供え物が、方々の墓に、いくつも残っている。「玉井家累代之墓」と彫られた、花崗岩の墓標の前に立った。合掌した。
(おれも、やがては、骨になって、ここに入るのじゃが、……)
すでに、葬られている子供たち――夭折した国子、一枝、死産児、などのことを考えた。
背後で、下駄の音がした。
「玉井さんじゃないですな」
と、声をかけられた。
長身の住職が、数珠を手に、にこにこと、立っている。
「これは、方丈さん、お早ようございます」
「早いお詣りですな。なんごとです?」
「いえ、別に、……」といったが、和尚がなんのために出て来たかに気づいて、「方丈さん、鐘つきですか」