Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
「あんなのにくらべると、おれたちのは義太夫のうちに入らんのう」
「そうよ。ただ、声を出して、うなっとるちゅうだけよ」
そんなことをいって、笑いあった。
第二日目も、前日に倍する雪が降った。客も倍加して、盛大だ。
プログラムが進んで、金五郎の出番になった。
「これが、晴れの舞台の語りおさめじゃ」
水色の肩衣をつけ、袴をはいて、手に扇を持った金五郎は、楽屋で、そういって笑った。
好きで、熱心にやってみたけれども、素質がないらしく、上達しないので、金五郎は、もう、こういう会には出まいと思っていたのである。外ならぬ親友の祝いなので、出演する気になったのだった。
舞台一杯に、「玉井春昇さんへ」と染め抜いた紺の幔幕が張りめぐらしてある。昔、子分連中がくれたものだ。
三味線は、豊沢玉輝。
芸題は、一つおぼえの「艶姿女舞衣、三勝半七酒屋の段」。
ビビン、ビン、ビイン、という三味の音に乗って、金五郎が、
「……後には、園がうき思い、かかれとてしも烏羽玉の、……」
そこまで、語ったとき、突然、一発の銃声がした。金五郎は、見台のうえに、うつぶせになった。浄瑠璃本のうえに、タラタラと、血が落ちた。