Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
背に射ちこまれた弾丸を摘出するのである。
玄関から、五六人の抜刀隊が、雪の土足で、踏みこんで来た。白鉢巻組である。
「こら、医者、森新之助を出せ。ここへ、先刻、かつぎこんで来た筈じゃ」
「出しません」
「あいつは島崎勇次の兄弟分じゃけ、かたづけてしまわにゃならん。折角、死にかかっとるとを、助けるこたならんど」
「助けます。わたしは、どっちがよいか悪いかは知らない。しかし、人命を守るのが医者の使命です。患者を見殺しにすることは出来ません」
「そんなこというと、貴様の命もねえど」
「自分が殺されても、患者は救わねばなりません」
手術室を探していたがわからずに、抜刀隊は出て行った。
大喧嘩がはじまった情報は、たちまち、狭い若松の街中に伝わった。
風邪気味のマンは、家に引きこもり、炬燵に入って、猫のノミをとってやっていた。寝こむほどではないけれども、すこし熱もあるので、招待されていた日若座のこけら落しも、夫の晴れの舞台姿も、見に行くことを遠慮していたのである。
四五匹の猫が、咽喉仏をゴロゴロ鳴らして、あたたかそうに、蒲団のうえで、眠っている。ノミをとって貰っている三毛猫も、気持よさそうにしていて、眼をあけない。