Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなこのちんじゅつ

花子の陳述

豊島 与志雄

Lisez 花子の陳述 (はなこのちんじゅつ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 726 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

そういう非人道的なことをして宜しいものかどうか、美津子さんは憤慨しましたが、なにしろ相手が電波のことだし、眼にも見えず手にも捉えられず、確かな証拠を挙げることが出来ず、ただ独りで※(「足へん+宛」、第3水準1-92-36)くだけでした。

何かの話のついでに、そのような電波は実際はありますまいと、わたくしが申しましたら、美津子さんは屹となって答えました。

「いいえ、確かにあります。現に今でも、わたしはこうしてその重圧を受けているんです。」

そうなってきますともう、何かの病気の前兆か精神の一種の異状かと、わたくしたちは判断するより外はありませんでした。

ところが、良吉さんは不思議に冷淡で、大して気になすっていないようでした。母が注意してあげても、ただ笑っていました。

「なあに、ちょっと神経衰弱の気味で、それに、近頃流行の電波恐怖症がからまったのでしょう。なまじっか手を出すより、静かに放っておけば、追々に癒りますよ。」

それから後で、或る医者の意見とかいうものを、母に話されたことがありました。

その医者の意見に依りますと、美津子さんの御様子は、よく診察してみなければ分らないけれど、まあ大したことはあるまいというのでした。