Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くさをわけて
草を分けて
小川 未明
Lisez 草を分けて (くさをわけて) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 772 caractères · 6 écrans
釣りにいくときは、道具をみんな小さな弟に持たせるくせに、機嫌よくつれていかれないのですか?」と、政二くんにおっしゃいました。
「いっても、じきに帰るというから、いやなのだよ。」と、政二くんは、答えました。
「うそだい、僕に、さおを一本も貸してくれないんだもの、僕つまらないから、帰るといったんだよ。」
「なぜ、一本ぐらいさおを貸してやらないのです。」
「釣れはしないんだ。ただ、針を引っかけて糸を切ってしまうばかりだもの。」
こう、政二くんがいうと、辰夫くんは顔を赤くして、
「だれが、もうボールなど拾ってやるものか。」といいました。
「だれが、釣りになど、つれていってやるものか。」と、政二くんがいいました。
「辰夫さん、つれていってもらわなくても、晩に、お姉さんが、夜店へつれていってあげるから。」と、お姉さんがおっしゃいました。
辰夫くんの機嫌は、すぐに直ってしまいました。兄さんたちが、釣りにいった後で、原っぱで、ほかのお友だちと遊びながら、晩になるのを楽しみに待っていました。晩になりました。政二くんはお姉さんと辰夫くんが出かけるのを見ても、やせ我慢をして、つれていってくれといいませんでした。