Classiques japonais avec furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lisez 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 189 935 caractères · 379 écrans
と幾度もかち/\やったが付きません。
男「これは中々点かねえもんだね、燧が丸くなってしまって、それに火絮が湿ってるだから……漸の事で点いただ、これでこの紙の附木に付けるだ、それ能く点くべい、えら硫黄臭いが、硫黄で拵えた紙だと見える、南風でも北風でも消えねえって自慢して売るだ、点けてしまったあとは、手で押えて置けば何日でも御重宝だって」
梅「じゃア拙者が持ちましょう、誠にお提灯は幸いの事で、さ我慢して、五町ばかりだと云うから」
若「はい、有難う存じます」
男「お草臥れかね、えへゝゝゝゝ顔を其方へ向けねえでも宜い」
若江は頭巾を被って居りますから田舎者の方では分りませんが、若江の方で見ると、旧来我家に勤めている清藏という者ゆえ、嬉しさの余り草臥れも忘れて前へすさり出まして、
若「あれまア清爺や」
清「へえ……誰だ……誰だ」
若「誰だってまア本当に、頭巾を被っているから分るまいけれども私だよ」
と云いながらお高祖頭巾をとるを見て、
清「こりゃア何とまア魂消たね、何うして……やアこれ阿魔ア……」
梅「何だ阿魔とは怪しからん、知る人かえ」
若「はい、私の処の親父の存生中から奉公して居ります