Classiques japonais avec furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lisez 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 189 935 caractères · 379 écrans
織江殿は娘を連れて此の茶屋の二階へ上り、御酒は飲みませんから御飯を上っていました。此の娘は年頃十八九になりましょうか、色のくっきり白い、鼻筋の通った、口元の可愛らしい、眼のきょろりとした……と云うと大きな眼付で、少し眼に怖味はありますが、是も巾着切のような眼付では有りません、堅いお屋敷でございますから好い服装は出来ません、小紋の変り裏ぐらいのことで、厚板の帯などを締めたもので、お父さまは小紋の野掛装束で、お供は看板を着て、真鍮巻の木刀を差して上端に腰をかけ、お膳に酒が一合附いたのを有難く頂戴して居ります。二階の梯子段の下に三人車座になって御酒を飲んでいる侍は、其の頃流行った玉紬の藍の小弁慶の袖口がぼつ/\いったのを着て、砂糖のすけない切山椒で、焦茶色の一本独鈷の帯を締め、木刀を差して居るものが有ります。火の燃え付きそうな髪をして居るものも有り、大小を差した者も有り、大髷の連中がそろ/\花見に出る者もあるが、金がないので往かれないのを残念に思いまして、少しばかり散財を仕ようと、味噌吸物に菜のひたし物香物沢山という酷い誂えもので、グビーリ/\と大盃で酒を飲んで居ります。