Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こんにゃくぼん
菎蒻本
泉 鏡花
Lisez 菎蒻本 (こんにゃくぼん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 957 caractères · 30 écrans
撫肩の懐手、すらりと襟を辷らした、紅の襦袢の袖に片手を包んだ頤深く、清らか耳許すっきりと、湯上りの紅絹の糠袋を皚歯に噛んだ趣して、頬も白々と差俯向いた、黒繻子冷たき雪なす頸、これが白露かと、一目見ると、後姿でゾッとする。――
「河、原、と書くんだ、河原千平。」
やがて、帳面を持って出直した時、若いものは、軸で、ちょっと耳を掻いて、へへへ、と笑った。
「貴客、ほんとの名を聞かして下さいましな。」
犬を料理そうな卓子台の陰ながら、膝に置かれた手は白し、凝と視られた瞳は濃し……
思わず情が五体に響いて、その時言った。
「進藤延一……造兵……技師だ。」
七
「こういう事をお話し申した処で、ほんとにはなさりますまい。第一そんな安店に、容色と云い気質と云い、名も白露で果敢ないが、色の白い、美しい婦が居ると云っては、それからが嘘らしく聞えるでございましょう。
その上、癡言を吐け、とお叱りを受けようと思いますのは、娼妓でいて、まるで、その婦が素地の処女らしいのでございます。ええ、他の仁にはまずとにかく、私だけにはまったくでございました。
なお怪しいでございましょう……分けて、旦那方は御職掌で、人一倍、疑り深くいらっしゃいますから。