Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こんにゃくぼん
菎蒻本
泉 鏡花
Lisez 菎蒻本 (こんにゃくぼん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 957 caractères · 30 écrans
」――
一言ずつ、呼気を吐くと、骨だらけな胸がびくびく動く、そこへ節くれだった、爪の黒い掌をがばと当てて、上下に、調子を取って、声を揉出す。
佐内坂の崖下、大溝通りを折込んだ細路地の裏長屋、棟割で四軒だちの尖端で……崖うらの畝々坂が引窓から雪頽れ込みそうな掘立一室。何にも無い、畳の摺剥けたのがじめじめと、蒸れ湿ったその斑が、陰と明るみに、黄色に鼠に、雑多の虫螻の湧いて出た形に見える。葉鉄落しの灰の濡れた箱火鉢の縁に、じりじりと燃える陰気な蝋燭を、舌のようになめらかして、しょんぼりと蒼ざめた、髪の毛の蓬なのが、この小屋の……ぬしと言いたい、墓から出た状の進藤延一。
がっしとまた胸を絞って、
「でありますが、余りお疑い深いのも罪なものでございます。」
と、もの言う都度、肩から暗くなって、蝋燭の灯に目ばかりが希代に光る。
「疑うのが職業だって、そんな、お前、狐の性じゃあるまいし、第一、僕はそのね、何も本職というわけじゃないんだよ。」
となぜか弱い音を吹いた……差向いをずり下って、割膝で畏った半纏着の欣八刑事、風受けの可い勢に乗じて、土蜘蛛の穴へ深入に及んだ列卒の形で、肩ばかり聳やかして弱身を見せじと、擬勢は示すが、川柳に曰く、鏝塗りの形に動く雲の峰で、蝋燭の影に蟠る魔物の目から、身体を遮りたそうに、下塗の本体、しきりに