Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lisez 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 741 caractères · 486 écrans
何んにせよ父が不自由な身であった。母の努力は一方ではなかった。一家の重荷はすべて独り母の肩にかかった。次々と心労の種になるような事が起って母を休ませなかった。遂には家のために身も心も擦りへらして世を早く去るようになったのだ。私のかけた苦労だけでも。中学校へ行くようになってから祖母と私の仲は目立って悪くなった。毎日のように衝突した。兄は余り学問が好きでなかったところから、自分から進んで洋服屋へ年期奉公に行ったのだが、一つはそんなことも祖母には面白くなかったらしい。家庭の空気がそのために平穏を欠くようなことも多くなった。それに私が学業に身を入れなくなったことも母には心配になったのである。世話する人があって私は番町の伊沢先生の私塾にあずけられ、そこから通学するようになった。浅草の家へはたまにしか帰らなかった。
ある日学校の帰りに私は家へ寄った。母と話している私の耳に二階の稽古の声が聞えた。その声にふと私は惹かれた。一瞬私の胸を掠めるものがあった。思わず私は母に糺した。イエであった。イエがまたその頃稽古に来ていることを母は云った。震災後イエの一家は田舎に引っ込んでしまった。