Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lisez 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 133 caractères · 122 écrans
紅、緋でない、水紅より淡い肉色の縮緬が、片端とけざまに弛んで胸へふっさりと巻いた、背負上の不思議な色気がまだ目に消えない。
――原稿を十四五枚、言託けただけで帰ろうと思うのを、「どうぞ、」と黙って入ってしまった。埃だらけの足を、下駄へ引擦ったなり、中二階のような夏座敷へ。……団扇を出したっけな、お京も持って。さて、何を聞いたか、饒舌ったか、腰掛窓の机の前の大川の浪に皆流れた。成程、夕顔の浴衣を着た、白い顔の眉の上を、すぐに、すらすらと帆が通る……と見ただけでも、他事ながら、簇、荷高似内のする事に、挙動の似たのが、気咎めして、浅間しく恥しく、我身を馬鹿と罵って、何も知らないお京の待遇を水にした。アイスクリームか、ぶっかきか、よくも見ないで、すたすた、どかどか、がらん、うしろを見られる極りの悪さに、とッつき玄関の植込の敷石に蹴躓いて、ひょろ、ひょろ。……
「何のざまだ。」
心の裡で呟いた……
糸七は蟇と踞み。
南瓜の葉蔭に……
三十五
尾花を透かして、
蜻蛉の目で。
内へ帰れば借金取、そこら一面八方塞り、不義理だらけで、友達も好い顔せず、渡って行きたい洲崎へも首尾成らず……と新大橋の真中に、ひょろ、ひょろのままで欄干に縋って立つと、魂が中ぶらり、心得違いの気の入れどころが顛倒っていたのであるから、手玉に取っ