Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あざみ
薊
山本 周五郎
Lisez 薊 (あざみ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 800 caractères · 32 écrans
「よし」と銕太郎は足を停めた、「あやまるというのなら聞こう、云ってみろ」
「私は」岡野は喘ぎ、そして吃った、「私は、軽率に御内室の陰口をききました、つい、口がすべったのです」
銕太郎は黙って相手の眼をみつめた。
「しかし貴方以外には誰にも云ったことはありません、誓います」岡野はきまじめに低頭した、「そしてこれからは、御内室のことは断じて口にしません、断じてです、あのことについては私は聾で盲目で唖になります、それを刀にかけて誓います」
「あのこと、とはなんだ」
「私は誓いました」
「誓った証拠に云え」銕太郎は一歩、前へ出た、「あのこととはなんだ」
「望翠楼の茶会です、むろん御承知のことでしょうが、ほかのことは私は知りません」
銕太郎は刀をおろした。
ゆきをはその友人たちと、毎月二度、望翠楼という料亭で茶会をする。望翠楼は亀形山の東端にあり、城下町とは反対のほうを向いていて、領境までの広い展望を、座敷に坐ったままでたのしむことができる。――城のある西端より一段低いが、昔は出丸があったそうで、台地になっている広い庭内に、京から移した茶室があった。茶室は小堀遠州の作だと伝えられ、「古月亭」