Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばんじん
蛮人
山本 周五郎
Lisez 蛮人 (ばんじん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 726 caractères · 13 écrans
みんなはそれを知った。ときには誰かが我慢のならぬようすで、たしなめるように見かえすか咳をしてみせた、すると彼は反抗するように肩をつき上げ、挑みかかるようにそこらへ唾を吐きちらすのだ。
「なにか文句があるのかね」
と彼の眼つきが語る、
「文句があるなら云ってもらおうじゃないか、どうせおれは人殺しの懲役人だ、え――? どうだね」
みんなは黙って彼から外向いた。
ある種の女たちが不健全な男や犯罪者に強く心を引かれることは知られている、そしてお房もまたそうした女たちの一人であったに違いない、彼女は痩せた男に執拗く覓められたり、体の隅々まで舐めるような視線に会ってもべつだん不快な顔をせず、むしろときによると身のこなしをことさら猥らがましくして相手の注意にこたえるようでさえあった。
食事休みで河岸へ出ているとき、彼女はどこかの隅から自分を眺めている眼を感ずると、放恣なかっこうに両足を投出し、喉をくっくと鳴らせながらけらけらと笑ったり、仲間の女の肩を抱緊めながら、
「どこからどこまで浮気で、どこからどこまで本気か、おまえとわたしがよく知っている」
というような唄をうたったりした。