Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くものゆめ
蜘蛛の夢
岡本 綺堂
Lisez 蜘蛛の夢 (くものゆめ) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 147 189 caractères · 298 écrans
あくる朝になって父は再び空地を踏査すると、なるほど新しい穴がまた一つふえていた。ハドソンの落ちたのは古い穴で、彼はそんな穴が幾つも作られていることを知らないで、一昨夜の父とおなじような目にあったのである。
三
何者がなんのためにここへ来て、根よく幾つもの穴を掘るのか、父はいよいよその判断に苦しめられた。そこで、ハドソンと相談して、今夜はふたりが草むらの中に隠れている事にすると、年の若い英国の騎兵はこの探検に興味を持っているらしく、宵のうちから草むらに忍んでいて、なにかの合図には口笛を吹くといった。しかも十時を過ぎる頃まで彼の口笛はきこえなかった。家内の者を寝かしてから、父も身支度して空地へ出張したが、今夜は風のない夜で、草の葉のそよぐ音さえも聞えなかった。二人は夜露にぬれながら徒らに一夜をあかした。
「奴等も警戒して迂濶に出て来ないのだろう。」と、父は思った。第一の夜には父に追われ、第二の夜には犬に追われ、かれらも自分たちの危険をおもんぱかって、ここへ近寄ることを見合せたのであろう。常識から考えても、そうありそうなことである。
ハドソンはその後三晩も張番をつづけたが、遂になんの新発見もなかった。