Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はえおとこ

蠅男

海野 十三

Lisez 蠅男 (はえおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 118 129 caractères · 237 écrans

Aozora Bunko

「もうこうなったら、仕方がありませんよ。それより、今燃えかかっている石炭の火を消して、あの脚をなるべく今のままで保存することにしては如何ですか」

帆村は慰め半分、いいところを注意した。

「そうだすなア」と大川は膝を叩いて、後をふりかえり、

「オイ、お前ちょっと水を汲んできて、柄杓でしずかにこの火を消してんか。大急ぎやぜ」

それから彼は、もう一人の警官に命じて、電話を見つけ、本署に急報するようにいいつけた。

帆村は、そのときソッと其の場を外した。部屋を出るとき、ふりかえってみると、大川巡査部長は長椅子の上にドッカと腰うちかけ、帽子を脱いていたが、毬栗頭からはポッポッポッと、さかんに湯気が上っているのが見えた。

不意打ち

いかに帆村といえども、内心この恐ろしい惨劇について、愕きの目をみはらないではいられなかった。主人鴨下ドクトルの留守中に、ストーブの中で焼かれた半焼屍体? 一体どうした筋道から、こうした怪事件が起ったかは分らないけれど、とにかくこの家のうちには、もっともっと秘密が伏在しているのであろう。彼はこの際、できるだけの捜査材料を見つけだして置きたいと思った。