Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はえ

蠅

海野 十三

Lisez 蠅 (はえ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 774 caractères · 40 écrans

Aozora Bunko

と書いてあった。

ノックをして、二人は部屋の扉を押した。

「やあ――」

と暗い室内から声をかけたのは、花山医学士だった。彼は待ちかねたという面持で、二人を大きな卓子の方へ案内した。そこには硝子蓋のついた重ね箱が積んであった。

「このとおりです。みんな調べてみました」

硝子箱の中には、沢山の白い短冊型の紙がピンで刺してあった。そして大部分は独逸文字で書き埋められてあったが、一部の余白みたいなところには、アラビア・ゴムで小さい真黒な昆虫が附着していた。どの短冊もそうであった。

それは蠅以外の何物でもなかった。

「結果は如何でした」

と帆村探偵が、頬を染めながら訊いた。

「大体を申しますと、この蠅の多くは、家蠅ではなくて、刺蠅というやつです。人間を刺す力を備えているたった一種の蠅です。普通は牛小屋や馬小屋にいるのですが、こいつはそれとはすこし違うところを発見しました。つまり、この蠅は、自然に発生したものではなくて、飼育されたものから孵ったのだということが出来ます」

「すると、人の手によって孵されたものだというのですね」と帆村が訊きかえした。

「そういうところです。