Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

青木は、もっと、ふざけたくなった。

「カバンの中から鉛筆かなんかとりだして、並べたくなるもんですなア。こうして、入り口へ腰かけますとね。昔、やったことがあるような気持になるから、妙なものですよ」

先方がタニシのように口をあける見込みがないのを見てとって、青木は益々、ふざけた気持になった。

「さて、鉛筆の代りに、とりいだします品物は、ハッハ」

青木は主婦を見つめた。

「記代子さんは、金曜日に、どんな服装で、でましたか?」

主婦は意表をつかれた。青木にしてみれば当然な質問だったが、主婦はこれまでに放二から様々の質問をうけて、しかし、この質問はうけなかったからである。

「それを、きいて、どうなさるのです」

敵意がこもったので、青木は嘲笑で応じた。

「人相書をまわすんですよ。探ね人。家出娘。二十歳」

「大庭さんのお指図で、北川さんが捜査に当っておられます。あなたのことは、なんのお指図もありませんから、お帰り下さい」

ピシャリと障子をしめてしまった。

三

青木は熱海をぶらぶらした。

記代子は熱海に通じていた。長平が上京のたび熱海に立ち寄る習慣で、迎える記代子や放二らと数日すごしたからである。