Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

先方にはピストルのようなものがあって、ただ軽率に血を見ることを好まなかったのかも知れない。あのヤサ男の静かな落付きは尋常ではない。エンゼルはそれを軽視することができなかった。世間知らずの記代子などには、あのヤサ男の正体が分るはずはないのである。

そう気がついてみると、ルミ子という女も、さすがに、ただのパンパンとはちがう。邪教の一味は、小娘のパンスケまで、ミコだか狐つきだか分らないが、老成ぶって、得体が知れないのである。

「お前は、いくつだ」

「十九」

「フ。どうだい。オレが北川を殺したら、どうする? お前、オレの女になるか」

エンゼルはビールをなめて、面白くもなさそうに、せせら笑った。

ルミ子の顔色は変らなかった。

「なぜ殺すのさ」

「なに、下駄につかえた石ころをはじくようなものだアな。誰かが、ちょッと、どこかの街角で、あの兄さんを眠らしてくれらア」

「全然、タダのチンピラだ」

ルミ子はガッカリして、ねころんで、片肱を枕にエンゼルを見つめて、つぶやいた。

「屋敷もちの花つくりのアンチャンも案外だなア。よくお金モウケができたわね」

八

「誰か殺せば、女がウンと云うとでも思っているの?」