Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

「こんばんは。兄さん、泊めてね。私だけ、アブレちゃッたのよ」

「私もさ」

そう云って、その後から姿を現したのは、ルミ子であった。

「嘘つきね。いま、お客を送りだしたとこなのよ。ほら、なアさんという人」

「アッ。あの人、まだきてるの?」

それまで無言で寝たままのヤエ子がモックリ首をもたげて、

「すごいわねえ。ルミちゃん。あんた、また、殺しちゃうのね。ああ、四人目だ」

「人ぎきの悪いこと言うわね。熱病やみの幻覚だ」

ルミ子は面白くもなさそうに薄笑いした。

「だって、あの人、死んだ人の片割れじゃないの。あんなことのあとで、また来るなんて、死神がついてるわよ。ヤミ屋も食えなくなったし、強盗でもやってんだろ」

「幻想がよくつづくわねえ」

「ピストルぶッ放すんなら、私の居ない日にしておくれ」

ヤエ子は叫んで、にわかにフトンをひッかぶったが、ルミ子は薄笑いをうかべながらフトンをまくってのぞきこみ、

「アドルム、おのみ」

「うるさいッ」

フトンをひッたくって、もぐりこんでしまった。

青木はここへくる道々、放二から彼のアパートのあらましのことをきいてきたので、彼女らの素姓については察しがついたが、放二とのツナガリについては、雲をつかむようである。