Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まちはふるさと
街はふるさと
Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans
「大庭長平全集にはった以上は、おりませんからね」
と、せつ子はニッコリして、
「私、出版社長の肩書で、あなた方の次には大庭先生を御招待したいと思うのよ。その機会をつくってちょうだいね。功を急いでるわけではないのです。私は何年間でもおりないから。ただ記念日の第二日目の宴会までにね」
せつ子の慈母の眼差しに変化はなかったが、二人に拒絶を許さなかった。
「ねえ。大庭先生の滞在日程をのばしても、私の宴会に出席して下さるようにお願いして下さいね」
二人は、あかるく、うなずいた。
第二の宴
一
翌朝、放二と記代子は新宿駅で待ち合せて、社へでる前に、長平の宿を訪ねた。せつ子の依頼を果すためであった。
「梶女史、数千万円を握るに至ったかね」
長平は自分でも意外なほどの好奇心を起した。
昨夜、長平のもとへ、呉竹しのぶと穂積らが遊びにきたのである。彼らは東海道の汽事の中から、ひきつゞいて酔っ払っていた。そして、車中で見かけた宇賀神とせつ子の話をきかせた。
それをきいた時には、なんだ、そんな女なのか、と、長平は梶せつ子を軽く見くびっただけであった。まだしも、宇賀神という人物の方に興をかられたほどである。