Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はだかぎ
裸木
豊島 与志雄
Lisez 裸木 (はだかぎ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 049 caractères · 33 écrans
」
品川か……大森か……羽田か……そんなことを独語しながら、彼はなおゆっくり構えこんで髯を剃り初めた。
――海なんかどうでもいいんだ。俺は……いや、そういう風なお前が可愛いいんだ。お前が可愛いいからこそ……。
そんな理屈はない筈だけれど、兎に角彼は、そういう場合の敏子が可愛いかったし、可愛いければ可愛いいほど快活な気分になって、華やかな巷の方へいそいそと出歩いてゆくことが、ぴったり胸におさまった。
「夕飯は……まあどっかで済しちまおう。……少し帰りは遅くなるかも知れないよ。」
「遅いのはいつものことじゃありませんか。」
何の疑念もなく微笑んでる敏子の眼付に、彼も微笑で応じた。
「あ、全くだ。夜遅く、もう電車もなくなった街路を、ぶらりぶらり歩いてくるのは、実にいい気持のものだよ。お前には分らないかなあ……。」
「…………」
分ったとも分らないともつかない、うそうそとした彼女の顔を、その姿を、彼は抱きしめて揺ぶってやりたくなった。それを我慢して、彼女の手を取りながら、踵を浮かし、爪先ですっすっと、ダンスの真似をやってのけた。
「いやよ、何をなさるの。」
「ははは、一寸ね……。