Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おやはながめてかんがえている

親は眺めて考えている

金森 徳次郎

Lisez 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) de 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 403 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

それを肩にかけると非常に御機嫌で、切符パンチを嬉しそうに使用する。「チンチン動きます」「曲りまちゅから御注意下さい」位はよいが、「どこまでですか」と行くさきを聞いて、乗換え券を切って呉れる段になると、この車掌さん恐ろしくうるさい。「上野ですか、ハイおツリでちゅ」ぐらいならよいが、家の中を飛び廻って裁縫する妻、洗濯している女中にも、一々聞いてまわる。

私もその被害者である。机の辺へ来て、何遍でも行き先を聞きただす。うるさいから「地獄」というと、かまわず「ハイ地獄!」といって切符をくれる。ロンドンまで下さいというと、お気の毒ですが、海の上は走りませんという。どの子供でも、車掌さんのまねはすきだったが、博雄の場合は随分長続きした。そして我々の気のつかぬ微細の点まで、車掌さんの態度を実写し、それを復元させてくれる。一種の天才だ。

いよいよ、小学校へ行くときになる。私の家は、幸に竹早町の高等師範に近いところにあったことの縁もあって、上の子供は、例外なく小学校時代はその附属に入れて貰った。中学校時代も入れて貰ったのが多い。どんな学校がよいかは議論があり得るけれども、正直に実状を考えると、どうも子供のために格段の幸福があるらしい。