Classiques japonais avec furigana
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おやはながめてかんがえている
親は眺めて考えている
金森 徳次郎
Lisez 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) de 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 403 caractères · 29 écrans
二・二六事件
ゾラの書いた大部の連続小説の中に、数代に亘るルゴン・マカール家の遺伝が述べられている。これは当時の学説に誘導された誇張もあるのだろうから、そんなに気にかけることはないと思うが、それにしても子供の顔の目つき鼻つきが大分親に似てくるにつれて、父親は自分を顧み、いささか心配なしとせぬ。どうか或る意味においては親に似ぬ鬼子になってくれと思うて手出しの途もないのでただ自然に祈りをかけている。
二・二六事件
昭和十年頃は、私は内閣の法制局長官であった。その頃の制度は今と違っていて、法制局長官は相当要職と考えられ、内閣更迭の場合には法制局長官の人選が相当問題になっていた。つまり大官とされていた。
その実これは歴史から来る迷信であり、過去の法制局長官に非常に威勢のよい政治家が多かったことと、昔の官僚政治の中で、法制局が内閣の智恵袋の役割をつとめた事から来ている。しかし事情は変化して外から見るほどの作用はなかったかも知れぬ。それでも敗戦後戦時中の法制局長官は、当然にパージにされたことを考えると、一種の迷信的尊敬があったかも知れぬ。
その長官たる私が、昭和十年の始め頃からある種の新聞で乱臣賊子と大がかりに罵倒された。