Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まずしきひとびとのむれ
貧しき人々の群
宮本 百合子
Lisez 貧しき人々の群 (まずしきひとびとのむれ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 959 caractères · 118 écrans
ただ俺ら皆分って死にてえ。どうぞ昔のおっかあと俺で別れてえ、なあおっかあ? こん間(ねえだ)の豆のことだて、俺らにゃどうしても腑に落ちねえ」
「腑に落ちねえがどうしただ? 俺らおめえの云うこたあ分んねえよ。馬鹿! おふくろー悪者にしようとすんーような奴ー持った俺れが因果よ。面白くもねえ。何とでも云えよ。俺れえ一人悪者になってりゃおめえは嬉しかっぺえなあ、おい! 嬉しかっぺえよ」
と神経的に涙をこぼし始めた。
新さんは情ない顔をして、黙ってこの様子を見ていたが、やがて蒲団の下から胴巻を出すと、
「おっかあ! もうちんとばっかしだが、こりょおめえに預けとく。どうぞそんで埋めとくれ。俺ら持ってても何の益(やく)にも立たねえかんな」
と、母親の膝元に押しつけた。
おふくろは、ちょっと目を輝かせた。そして少し間が悪そうに、
「そうかあ」
と、云いながら早速これを持って、立って満足げに行く様子を見送ると新さんは、嬉しそうに微笑して目を瞑った。
「おっかあ! おめえも決して悪(われ)え人じゃねえ。が、俺ら辛えや。昔のことー思い出すのが辛えや、なあおっかあ! 俺ら何ちゅう睦まじいこったったろうなあ」