Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Lisez 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 548 caractères · 47 écrans

Aozora Bunko

高田屋松次郎は四時ちょっと過ぎに来た。このあいだの伊蔵と、べつの若者が二人ついており、松次郎と伊蔵だけがあがった。角三が話しているあいだに、登は松次郎を横からよく眺めた。二十三歳だと聞いたが、三つ四つはふけてみえる。中肉中背で、どこにこれという特徴もなく、ただその眼つきや、ものの云いぶりなどに、あまやかされて育った人間の、権高な、こわいもの知らずといった感じが、露骨にあらわれていた。

「それは慥かなんだね」と松次郎が問い返した、「よもや作りごとじゃあないだろうね」

「ごらんになればわかります」と角三が答えた、「あっしたちみてえな頭のちょろい人間に、高田屋さんほどのきれ者を騙せるわけがねえ、それほどの脳天気でもねえし、こちらに小石川養生所の保本先生がいらっしゃる、先生が証人になって下さるんだから、ともかく証拠を見てもらおうじゃありませんか」

松次郎は振向いて登を見た。

「保本登だ」と登は云った。

「高田屋の松次郎です」と云って、松次郎は登の服装をじろじろ見た、「その着物は知っています、たしか養生所の先生がたの、お仕着でしたね」

お仕着という言葉に一種の調子があった。