Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えちごじし

越後獅子

羽志 主水

Lisez 越後獅子 (えちごじし) de 羽志 主水 (はしもんど) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 114 caractères · 15 écrans

Aozora Bunko

其処へ、検事局から、山井検事が、書記を連れて、出張して来た。

(五)

中肉中背、濃い眉毛と少し大き過ぎる締った口の外には特長のない、眼鏡も髯もなく、毬栗頭で、黒の背広に鼠色のネクタイという、誠に平凡な外貌の山井検事が、大兵肥満で、ガッシリした、実行力に富む署長と、相対した時には、佳いコントラストを為した。

此年若な、見立てのない青年検事を向うに立てた時、署長は思った。役目の手前だ、拠無い。斯様な青二歳に何が判るかマア此方で御膳立てをしてやるから、待ちなさい。斯様な場合にいくつもいくつもぶッ突かって修業をしてから、初めて物になるんだヨと。

腹の中で、こんなことを考えて居るのを、当の相手の検事は知ろう筈がない。署長と警部の調査報告を、平凡な顔で謹聴して、一句も洩さず頭に入れる。所々で、ハアハアと謙遜な相の手を挟んだ。

報告が、一と通り済むと、夫では現場へ廻りましょうと座を立った。

屍体を巨細に視た上、煤けた部分を払わせて、熟々と眺めて居た山井検事は、更に頸の部分、手拭の巻きつけてある工合や、頸に喰い込んでる有様等、詳細に観察した後、二三の質問を、警察医に発した。