Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろじょう

路上

芥川 竜之介

Lisez 路上 (ろじょう) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 539 caractères · 87 écrans

Aozora Bunko

「序に全部認めちまうさ。――そう云えばこの頃初子女史は、『戦争と平和』に匹敵するような長篇小説を書いているそうじゃないか。どうだ、もう追つけ完成しそうかね。」

俊助はようやく鋒芒をおさめながら、短くなった金口を灰皿の中へ抛りこんで、やや皮肉にこう尋ねた。

六

「実はその長篇小説の事で、今日は君に来て貰ったんだが。」

野村は鉄縁の眼鏡を外すと、刻銘に手巾で玉の曇りを拭いながら、

「初子さんは何でも、新しい『女の一生』を書く心算なんだそうだ。まあ Une Vie ※(グレーブアクセント付きA小文字) la Tolsto※(ダイエレシス付きI小文字) と云う所なんだろう。そこでその女主人公と云うのが、いろいろ数奇な運命に弄ばれた結果だね。――」

「それから?」

俊助は鼻を黄水仙の鉢へ持って行きながら、格別気乗りもしていなさそうな声でこう云った。が、野村は細い眼鏡の蔓を耳の後へからみつけると、相不変落着き払った調子で、

「最後にどこかの癲狂院で、絶命する事になるんだそうだ。ついてはその癲狂院の生活を描写したいんだが、生憎初子さんはまだそう云う所へ行って見た事がない。