Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろじょう

路上

芥川 竜之介

Lisez 路上 (ろじょう) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 539 caractères · 87 écrans

Aozora Bunko

「今日は御機嫌が悪いようです。あれでも気が向くと、思いのほか愛嬌のある女なんですが。」

新田は令嬢の病室の戸をしめると、多少失望したらしい声を出したが、今度はそのすぐ前の部屋の戸を開けて、

「御覧なさい。」と、三人の客を麾いた。

はいって見ると、そこは湯殿のように床を叩きにした部屋だった。その部屋のまん中には、壺を埋けたような穴が三つあって、そのまた穴の上には、水道栓が蛇口を三つ揃えていた。しかもその穴の一つには、坊主頭の若い男が、カアキイ色の袋から首だけ出して、棒を立てたように入れてあった。

「これは患者の頭を冷す所ですがね、ただじゃあばれる惧があるので、ああ云う風に袋へ入れて置くんです。」

成程その男のはいっている穴では蛇口の水が細い滝になって、絶えず坊主頭の上へ流れ落ちていた。が、その男の青ざめた顔には、ただ空間を見つめている、どんよりした眼があるだけで、何の表情も浮んではいなかった。俊助は無気味を通り越して、不快な心もちに脅かされ出した。

「これは残酷だ。監獄の役人と癲狂院の医者とにゃ、なるもんじゃない。」

「君のような理想家が、昔は人体解剖を人道に悖ると云って攻撃したんだ。