Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろじょう

路上

芥川 竜之介

Lisez 路上 (ろじょう) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 539 caractères · 87 écrans

Aozora Bunko

より退屈になりたいために退屈な事をする。その癖僕は心の底で、ちっとも女が嫌になりたくはないんだ。ちっとも退屈でいたくはないんだ。だから君、悲惨じゃないか。悲惨だろう。この上仕方のない事はないだろう。」

大井はいよいよ酔が発したと見えて、声さえ感動に堪えないごとく涙ぐむようになって来た。

三十五

その内に二人は、本郷行の電車に乗るべき、ある賑な四つ辻へ来た。そこには無数の燈火が暗い空を炙った下に、電車、自動車、人力車の流れが、絶えず四方から押し寄せていた。俊助は生酔の大井を連れてこの四つ辻を向うへ突切るには、そう云う周囲の雑沓と、険呑な相手の足元とへ、同時に気を配らなければならなかった。

所がやっと向うへ辿りつくと、大井は俊助の心配には頓着なく、すぐにその通りにあるビヤホオルの看板を見つけて、

「おい、君、もう一杯ここでやって行こう。」と、海老茶色をした入口の垂幕を、無造作に開いてはいろうとした。

「よせよ。そのくらい御機嫌なら、もう大抵沢山じゃないか。」

「まあ、そんな事を云わずにつき合ってくれ。今度は僕が奢るから。」

俊助はこの上大井の酒の相手になって、彼の特色ある恋愛談を傾聴するには、余りにポオト・ワインの酔が醒めすぎていた。