Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おどるいっすんぼうし

踊る一寸法師

江戸川 乱歩

Lisez 踊る一寸法師 (おどるいっすんぼうし) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 734 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

彼の不気味な顔は泣くべき時にも、笑った。

「それならいいことがあるわ」真赤に酔っぱらった美人玉乗りのお花が、フラフラと立上って叫んだ。

「豆ちゃん。お前。髭さんの大魔術をやるといいわ。一寸だめし五分だめし、美人の獄門てえのを、ね、いいだろ。おやりよ」

「エへへへへへ」不具者は、お花の顔を見つめて笑った。無理に飲まされた酒で、彼の目は妙にドロンとしていた。

「ね、豆ちゃんは、あたいに惚れてるんだね。だから、あたいのいいつけなら、何んだって聞くだろ。あたいがあの箱の中へ這入ってあげるわ。それでもいやかい」

「ヨウヨウ、一寸法師の色男!」

又しても、破れる様な拍手と、笑声。

豆蔵とお花、美人獄門の大魔術、この不思議な取合せが、酔っぱらい共を喜ばせた。大勢が乱れた足どりで、大魔術の道具立てを始めた。舞台の正面と左右に黒い幕がおろされた。床には黒い敷物がしかれた。そして、その前に、棺桶の様な木箱と、一箇のテーブルが持出された。

「サア、始まり始まり」

三味線と鉦と拍子木が、お極りの前奏曲を始めた。その囃しに送り出されて、お花と、彼女に引立てられた不具者とが、正面に現れた。