Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
Lisez 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) de 谷 譲次 (たにじょうじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 168 926 caractères · 332 écrans
ははあ! これはただの旅人ではない。まさしく何のなにがしというれっきとした名のある大親分であろう、と。
だから、彼のあいさつに対しても咄嗟に私は幾分の敬語を加味して答えたくらいである。
『やあ! 一人かね?』
『は。お一人ですか。』
こうして私の前にどっかと――じっさいどっかという親分的態度をもって――腰を下ろしたアンリ・アラキは、どういうものか最初から私を「馬耳塞から脱船してきた下級船員」に決めてかかっていたのだ。いつだって親分にさからうことは幾分の危険を意味するし、ことにこの際、べつにNON! なんかとわざわざ反対の意思を表明して立場をあきらかにする必要もないから、長い物には巻かれろで、そのままおとなしく「脱走船員――海の狼」に扮し切った私は、さてこそで、ちょいとこう船乗りらしく肩を揺すってぽけっとから紙を取り出し、そこは兼ねて習練で煙草を巻き出したんだが、この私の手の甲にさしずめ錨に人魚でもあしらった刺青でもあると大いに効果的で私も幅がきくんだけれど、無いものはどうも仕方がないとは言え、私はすくなからず気が引けている。が、その間も私と親分は「故国にほんのこと」