Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おどるちへいせん

踊る地平線(下)

谷 譲次

Lisez 踊る地平線(下) (おどるちへいせん) de 谷 譲次 (たにじょうじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 823 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

それはじつに、規則立った鎖の動作だった。二枚並べて架けた板梯子を踏んで、一定の間隔を置いた黒人たちが、一つを駈け上って他の一つから走り降りる。めいめい石炭を詰めた袋を運んで、それを、投げるように炭庫の口へあけては、遅れまいと熱狂している。見てると、まるで一連の機械のように、後からあとからと続いてるのだ。立ち昇る石炭の粉に、人も船も言語も真っくろである。「わ・わ・わっ!」は彼らの掛け声だった。私は、この、細い脚を持った蟻のような人たちの、驚くべき多数の努力を目前にして、同じような光景を呈したであろうピラミッド工事の当時を思った。

そこで、私もいそいで、ジレットを揮い、コルゲエトの泡を吐き、オウトミイルに首を突っ込み、ヘルメットを頭に、追い立てられるようにA甲板へ出る。

粉炭の濃霧を通して、ポウト・サイドは砂漠の蜃気楼だ。

そして甲板は、いつの間に乗船して来たのか、土耳古人・埃及人・あらびや人の大雑沓である。とるこ帽・金いろの腕輪・赤銅の肌・よごれた白衣・じゃっぱん大阪製竪縞の木綿洋服・陽に光る歯・動物的な体臭――。

そのあいだを縫って、久しぶりに陸地に昂奮した船客達が、眼の色を変えて右往左往している。