Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きんせいかいじんでん

近世快人伝

夢野 久作

Lisez 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 469 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

そんな状態で、病人と介抱人が日本一の神様みたようになってグーグー眠ってしまいましたが、その中に大惣の声で……、

『オイオイ。湊屋。起きんか。モウ正午過ぎぞ』

と云うて私を揺り起しますので、ビックリして跳ね起きますと……ナント……大惣が起きて、私どもの枕元に座っております。神霊の上がったようなポカンとした顔をしております。

『ウワア。貴様……起きとるとや』

『ウン。気持のええけに起きてみた』

『何や。……全快ったとや』

『ウン。今、小便に行て来たが、ちいっとばっかしフラフラするダケじゃ。全快ったらしい』

『ウワア……それは大変事の出来とる。いま全快っちゃイカン』

『イカンち云うたてチャ俺が困る』

『コッチも困るじゃないか。貴様の生胆の手附の金をばモウ崩いてしもうとる』

『何でもええ。貴様に任せる。生胆の要るなら遣る』

『馬鹿……今、貴様の生胆を取れあ、俺が懲役に行くだけじゃないか……おいツン州……大変事の出来たぞ』

『……芽出度い……』

『殴わせるぞ畜生。芽出度過ぎて運の尽きとるじゃないか』

『ドウすれあ良えかいな』

『仕様はない。逃げよう。支那人が来て五円戻せチュータてちゃ、あの五円札は酒屋から取戻されん。