Classiques japonais avec furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lisez 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 151 147 caractères · 298 écrans
そのてぬぐいが顔に触れると青年は大いに驚き、「幽霊が出た」と叫びつつ逃げ出したという話がある。論理の幼稚と意志の薄弱なるために、かかる人為的妖怪も起こるようになる。
先年、大和国某村に悪戯にて人を驚かすことを好む児童があって、すいかにて灯を造り、または灯火に芋の葉をかぶせて偽人魂をつくり、これを墓場や森の中にかけて人を驚かせし話がある。また、岡山県阿哲郡の禅僧某が、むかし禅堂におりしとき、ちり紙を一枚顔に張りつけ、両眼と口の所だけ切り抜いて暗所に立ち、たびたび人を驚かせし話を聞いた。
これらは好奇心より出でたる悪戯に過ぎぬが、実際、利欲心よりつくる偽怪がたくさんある。幸いに経験に富み論理に長じたものは、その偽怪たるを看破するけれども、しからざるものは全く欺かれてしまう。ここに看破された一例を挙ぐれば、大和国永浜某氏の報道に、
某家の子息不快なりしが、その母たまたまこれを易者に問う。易者、筮竹をひねりて鑑定して曰く、「この子息の病は地主荒神の祟なり。よろしく宅地を清浄にし、祠を建てて祀るべし」と。主人笑って曰く、「なんぞ、この宅地に地主荒神のあらんや。