Classiques japonais avec furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lisez 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 151 147 caractères · 298 écrans
この理を推して考うるに、完全なる覚知の境遇、すなわち神仏の位置に達するの日あるも、また決して疑うべからず。されば、仏教のいわゆる真如も、これを解するにおいて、二様の見解あることを記すべし。すなわち、一方より見れば、真如界は、空々寂々、不知不覚、不苦不楽の境のごとく見ゆれども、他方よりこれを考うるに、真如の体中に、完全なる無量の知識、無量の慈悲の光明を内包し、ようやく開発して、吾人の心中に知徳の光輝を放つに至る以上は、真如すなわち完全なる覚知の体なりというべし。
換言すれば、真如そのものは消極と積極との二種の性質ありと知るべし。しからば、たとい霊魂の状態が、今日にては昼夜覚眠の別ありといえども、もしこれを積極的に考えきたらば、他日その内包の全分の知識を開発し、生死今昔一切のこと、みな一心の鏡面に映現しきたり、道徳光明の新天地に遊ぶことあるべき理なり。しかれども、現在世界にありては、この肉体の感覚にその心を奪われ、ために明々白々の心も迷雲妄霧のために覆われて、だれもその真相を見ることあたわず。この雲霧を宗教上にては、あるいは呼んで煩悩といい、あるいは名づけて罪悪という。