Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

Lisez 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 75 415 caractères · 148 écrans

Aozora Bunko

を見、雨を聞きながら、此土寂光の楽を得ているものには、生滅界より真如界へ一足飛びに進入するよりも、せめて二、三界ぐらいは輪廻して、いろいろの生滅界を見物し、後にまさしく彼岸に至りたいように考え、東京より京都まで汽車の力で一飛びにするよりも、静岡や名古屋辺りへは立ち寄ってみたいと思うも同様であります。かく申すと、頓教、なかんずく他力教の人たちからは、大いにしかられるに相違ない。拙者の宗旨は、元来、仏教中の他力教と名づくる方なれば、たとい生滅界は安楽の妙境であると感じても、相対上の安楽に過ぎませぬ。これに反して、他力教のいわゆる極楽は、絶対上の安楽世界なれば、同日の沙汰でないことは万々明らかであります。つきては、拙者も欲望は人に負けぬから、一日も早く絶対的極楽界に参りたいと考えます。

今、広く世間の人を見るに、得意、気楽、満足、安心しているものは、実に暁天の星を数うるよりもなお乏しく、その他はみな不得意、不満足、不愉快、不安心でありて、憂苦患難の空気中に生活しております。そのうちには常に不幸、不運、病気、災難、貧苦のごとき惨風悲雨の間に一生を送るものも、決してすくなくはありませぬ。