Classiques japonais avec furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Lisez 金属人間 (きんぞくにんげん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 616 caractères · 157 écrans
蜂矢探偵は、わが身の危険も忘れて、しばしふたりの針目博士の顛を見くらべた。
どっちも同じような顔つきの針目博士であった。ちょっと見ただけでは見分けがつかなかった。どっちの針目博士も、青い顔をしている。しかしどっちかというと、後からあらわれた博士の方がいっそう青い顔をしている。
ところが顔いがいのところを見ると、だいぶんちがいがあった。蜂矢探偵を壁のところにまで追いつめた針目博士の方は、いやに高いカラーをつけて、くびのところが窮屈そうに見える。また頭部に繃帯をしている、その上に帽子をかぶっている。
これにたいして、あとから現われた針目博士の方は無帽である。頭には繃帯を巻いていない。
服装は、蜂矢探偵を追いつめている針目博士のほうは、黒いラシャの古風な三つ揃いの背広をきちんと身につけているのに対し、あとからあらわれた針目博士の方は、よごれたカーキー色の労働服をつけていた。服はきれいではないが、小わきにりっぱな機銃みたいなものを抱えている。
「動くと、これをつかうぞ。すると、金属はとろとろと溶けて崩壊する」
あとからあらわれた針目博士が、はやくちに、だがよくわかるはっきりしたことばでいった。